わたしたちにとって、旅とは、その土地の人と会って、その土地のものを美味しくいただく。
これに一番重きを置いている。
けれど、コロナ禍においては、そっと、人と接しないように行動範囲を狭めている。
だから土地を味わうのに食べることがますます重要になってきて。
旅先を決めたら、何をどう食べたいか考える。メニューが頭の中で決まってきたら、さあ検索。検索、検索。Google, Google Map, 食べログ、各々のホームページ、その他もろもろ。そうして卵が入っていなさそうと目星をつけたら、候補となる。
行く候補にはまだならない。お電話する候補、となるのである。
そこからお電話して、細かく訊く。原材料には何を使っていますか。卵を使っていますか。卵を使ったフライパンで一緒に焼いていますか。つなぎに卵を使っていませんか。まな板と包丁と手を洗って別で作っていただくことは可能ですか。
とても、親切にお答えくださるお店の方々が多い。アレルギーというものを理解してくださる方だと話は早いが、そうでない場合ももちろん普通にあるし、お店が忙しい時間帯にかけてしまって詳しく訊くことができないことだってある。
そんな中で食い下がって、質問の仕方や訊ねるポイントも慣れてくるし、お電話のあちら側の温度感もわかってくる。基本、お相手してくださるみなさんにいつも感謝しかないのだが、卵使っていないというお返事だけで、もう大きな声でありがとうを言ってしまう。電話口でニヤリとしたり、切った後にばんざいしたり、まあもうテンションは上がる。公開情報で探して絞ってからではあるけれど、もちろん不発も多いし、だからめげずに次、とする。
そんなふうにして、確実に大丈夫と言質を取ってから、本当の候補となる。
そして、一択にはしない。万が一お店に行って対応不可だったら? お店が休みだったら? 旅というのはそうそう時間通りにはゆかない。だから、場所と、時間と、スケジュールと、組み込めそうな候補をいくつも持って、プランを立てる。
それでも全食外食とはせずに、自分たちで調理もしている。だからキッチン付きのお宿に泊まり、地元のスーパーで食材を調達して、パーティーする。旅先くらいは休みたい……より、地元の美味しいものが食べたい!! の欲の方が勝つという、食いしん坊のわたしたちならではである。ちなみにわたしは産直市場大好き、スーパーマーケット大好き。時間もかかるしかえって高くつくんだけどね~といつもレシート見て苦笑。
だから、もちろん、おみやげも下調べをしておく。卵の入っていないおみやげ、お菓子。旅先をいいことに、少しくらいの添加物には目を瞑り、地のものをできるだけ楽しもうというわけ。
こんな風にして探して見つけた卵なしごはん。だから参考にしていただけたらいいなと思って書くことにしました。ほかのアレっ子ちゃんたちにも使えるお店があるといいな。
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2021年のArchiveより。加筆修正一切なし。パンデミックは過ぎ去ったけれど、姿勢も考え方も基本は変わらず。アップデートしたわたしたちでも、この地道な方法がいちばんであることを身に染みて知っている。
ひとの優しさに、助けられていることを、旅先ではいつも味わう。