ふつうの旅ってなんだ?
食物アレルギーがあっても、ふつうに旅することをしたいよね。って、思うことが多い筆者。
それは、アレっ子の母であるがゆえ、障壁があったらそれをどかしてやりたい、できないをできるにかなえてあげたい、などとつい思ってしまう親心である。
ところが転ばぬ先の杖ばかりを用意することが、子への最良の教育でもない。
そればかりか、デフォルトで「苦手を克服しようと工夫する」をやってのけているアレっ子たちは、日々自ずと学んでいるのだ。
しかも、ふつうってなんだ、今の時代。
などなどと、はざまで勝手に揺れ動く母であるが、まあ、言葉の綾はさておき、たまには深く考えない旅ができたら、それはそれで気が楽なのではないか、と思う次第。
今回の旅はその、「適度にテキトー」を味わうことができた、肩ひじ張らない旅路だったのではないかなあと思って、そんならくちんな感じを、ぜひアレっ子ちゃん方にシェアしたいと願って書くもの。
東国三社めぐりは香取神宮から

千葉県の香取神宮、茨城県の鹿島神宮、茨城県の息栖神社、の三社を巡る参拝コースのことをこう言うそう。我が家は今回、一泊二日で回った。

この神宮や神社たちにまつわるあれこれは、ここでは省略するけれど、歩いていてとても気持ちの良い空気が漂う場所たちだった。7歳の小学生男子も、スキップしながら敷地内を楽しんでいたくらいだから、ちびっ子でもだいじょうぶ。

でもなによりまず、お詣りの前の参道がいいかんじ!
主役はお団子!

ここには、4店舗ほどお団子屋さんが建ち並んでいる。これは先に調べておいて知っていたこと。
ただし今回は、事前お電話なしに、たぶん大丈夫だろうと予測して行った。
着いてすぐに訊いて回り、どこのお団子もすべて卵不使用だとわかった。この下調べを完ぺきにしないところがいつもと違ったんだけれど、訊ねる瞬間は、実はひやっとした。
もし万が一食べられなかったら! とよぎるわけだが、結果はだいじょうぶだったので、またのんきな気分に戻る。

卵アレルギー持ちだと、和菓子、とりわけお団子は食べられる率が多いので、我が家では自然と好物になっていったわけだけれど、
しかたなく、それしか選べないから、じゃあお団子にする。
ではなくて、
さあ、お団子! きみの好きなお団子!
食べ放題! どこのお店でもいいよ!!
って、
どこにしようかな! どれにしようかな! って迷って、
選んだそばから、ねえママ、お耳貸して。
こしょこしょ。あっちのお団子も食べていい? って。
いいよ!!!
ってなるわけです。

大きなお団子屋さんの、どちらもとびきり美味しかったです。
できたてであたたかく、とろっと甘いたれも絶妙。
さあ一旦お参りに行こうか。それからもう一回戻ってくればいいじゃない。

その方がまたお腹も空くんじゃない? と促して、主目的? の参拝へ。

そして戻ってきてからももう一度。
草団子が有名というので、違うお店でも買ってみる。



ここはカフェを営んでいらして、外での食べ歩きもいいけれど、一瞬この居心地のよさそうなお席でゆっくりコーヒーでもいただきたくなったほど。

でも旅は始まったばかり。
ゆったり贅沢より、たくさんのところに行きたいのだ! と欲張るわたしたちは、茶屋のお席に腰掛けてお団子をいただく。

こちらのお団子も、一口食べて、えっ! と声が出るくらい、やわらかくて美味しくて、こちらも追加で購入。

そしてアレっ子は念願のおかわりみたらし団子をもう一本。

お漬物屋さんでも卵不使用で、その土地のお野菜を使ったものを購入できた。

卵不使用製品のお買い物はつづくのだ
次は道の駅「水の郷さわら」へ。
ここで売っていたミルクフランスが卵不使用!

自分で成分表を確認している。

好物のミルクフランスに会えちゃって、卵入っていないのだものね。
買って良い? と言われて、うんいいよ、と。
お団子たくさん食べたばっかだけどさ。地元産のようだしね。

こうして、旅先でぱっと見つけて、さっと買えちゃう楽しみも、あればあるほど良いと思っているものだから、買いすぎも、そりゃあるさ。
これはいつ食べるのかな? ま、いっか!
それから銚子市へ。港のそばには美味しいお魚がある!

冬の浜辺でひとしきり遊んだ後には、ひもの屋さんへ。

今夜のお食事を調達!

いろいろお話を伺いながら、新鮮な干物をいただけました。
半生、といった感の、干物です。

関東、銚子半島の最東端の犬吠埼へ。
ここでは千葉県産のお土産をたくさん揃えていて、見るのも楽しい。
このドレッシングが秀逸! と思ったのでご紹介。

アレルゲン28品目なし!

買うかどうか悩んだのだけれど、千葉県産ではないので今回は、パス。
お醤油も千葉では名産で、小麦も大豆もOKである我が家は、こちらを購入。

ぽん酢だって原材料確認。

お醤油の原型とも言えるひしお。

灯台からの景色や、それの意味などを学習しながら、またビーチですごしたのちに、お買い物のために地元スーパーへ。

地元産のお魚をお刺身でもいただきましょう! 銚子のまぐろと言われたら買わないわけにはない!

県産の加工品も卵不使用で発見! いわしの卯の花和え。うれしい。

辿り着いた2月の千葉の宿泊先

そしてこの日のお宿はこちら。

住宅地の一軒家での民泊。

キッチン付きというのが我が家の定番で、

3人分の宿代を考えるとコストパフォーマンスは良いように思えるものの、その地のものを楽しむのだ!! と千葉県産のお魚やお米を揃えて、いつものようにレシートは長ーくなり、あれ、作った方が高くつく! って苦笑しても、
お米まで香取産ですからね!! と

もし「ふつう」の旅をふつうにすることがわたしたちにとってのふつうだったなら、行き着けなかったかもしれない喜びを、わたしたちは手にしているのだという自覚というか自負で、
筆者は鼻息荒く、えっへん。とする。

全品千葉県産!

卯の花和えは甘酸っぱくて美味しかった!
脂がのった中トロですね。

作りたてを早速焼いた。ほうぼうの干物。
旅はまだまだつづくので、2日めは分けて書くことにしよう。
書きながら、冒頭に書いた適度にテキトーは、どこだ? と思ったのだが、まあいいや。
このままアップ。
これは2日めにもつづきまーす。


