京都だからはんなり、異国情緒で、特別感のある地の華とは
京都だから、はんなり なんてをタイトルに入れたらどうかしらと言葉の意味を調べてみたら、「上品さと気品さを兼ね備えている上、明るくて華やかなさま」とあって、これ言われたらものすごく嬉しいではないですか! とわくわくしてしまった。というところから。京都、という響きだけでなんだか異国情緒で、特別感のある地なのですが。
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「しんなり」に似ているからか、もっとおしとやかで、しなっとした柳のような雰囲気を想像していたら、違った。別字で「花なり/華なり」とあり、ああなるほどね。と思い、それならわたしがいま書きたい京都のヴィーガンはやっぱり「はんなり」であっているじゃない、と思った次第。
それでもわたしの京都ヴィーガンの印象は、「力がある」ということ。
めちゃくちゃ美味しいヴィーガン食をいただくことができて、それらの印象は、とても生き生きとしていて力強く、がっつり満足感もあって、元気が出た。そういう素晴らしい食事に出会えた旅先の僥倖でした。
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本当は1話に1店舗で書きたいが、例のごとく時間を捻出できておらず、でもどうしても書き残しておきたいこれら4店を一気紹介。長くなりそう。
これまでの人生で一番美味しいヴィーガン食事
実はもう1つ理由がある。
今回、これまでの人生で一番美味しいヴィーガン食事をいただいた。目で見て目を瞠り、口に入れてはっとして、もう一度目を瞑り味わいながら、その次のひと口に行き着く前にすでに余韻を楽しみたくなるような、素晴らしいお食事だった。
人生で一番って言いきっちゃうのも我ながらなかなか。
なのに、お写真が撮れていなかったのだ!!!!!
美しい盛り付けも、記憶を再現したいメニューも、記録がない!
うっかり、ではない。つい、お店の素敵な雰囲気を、写真の「かしゃ」の音で壊したくなくて、音無しカメラアプリを使って撮っていたのだが、不具合だろうか、きちんと残っていなかったのだ。メインのお写真がなくて悲しい。どんなに表現しようとしても、あの「力強くはんなり」なプレートを一見でお見せできずに悔しい。
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力強く、めちゃくちゃ美味しいヴィーガン食、プラントベースに卵なし
そんな素晴らしいヴィーガンレストランは菜食光兎舎。迷いに迷って決めて行った先で出会えたごはん、ヤッタ! 来てよかった!! と、何かを仰いだ。このお店に行きたいがために、三条から銀閣寺まで自転車を漕いで子と二人京都の町を縦断した。甲斐があったというもの。
唯一残るお写真のこのスープは、かぶと、お味噌の香りがした、ポタージュのようなとろとろ。
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右上に子の手が写ってしまったのは敢えてそのまま載せています。さっとこうして入ってくるこの姿を、いまだからこそ取っておきたい。
記憶の中に残る、立体的にゴージャスなプレートの真ん中に乗っかっているフライは、にんじん。
干し豆腐はバジルとオリーブオイルでジェノベーゼの様相。
煮たり焼いたり揚げたりしたお野菜が、ぎゅーっと集まっていて、全体の完成図として美しい。生き生きとしていて、菜食ならではの身体への心地よさだけでなく、エネルギーやパワーをいただいた、という印象。大好きでした!
あまりにもすごかったので話しかけたご店主は、予想を裏切り気さくなお人柄で子にもやさしく嬉しかった!
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9月の半ば、台風が来ると予測されていて、行動も制限される可能性を危惧していたのだが、わたしの京都の記憶は、青い空、秋の柔らかな日差し、爽やかな風、だ。最高の散策日和! 自転車で三条通りをまっすぐ抜ける移動の道は、滞在中何度も往復した。
目的地はムモクテキというヴィーガンカフェ
義母が到着した日、最初のランチに行ったのがmumokuteki。お昼の時間帯、界隈どうやらどこも待つ感じ。でも待っている間に楽しいのがショッピング! 近くの靴屋で子のジョーダンVを買っていただき、mumokuteki 1階のセレクトショップではどれだけでもいられそうなラインナップで体温上がり、いよいよ2階に案内されたら広くてゆったりしていて居心地よーいカフェレストラン。さすが夫、と褒めて、席に着く。*
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* 記事を書いているひと、と題した「食べて旅してまた食べる」のProfileページをご参照ください。なくてはならない検索の味方の夫です。
前述の光兎舎も彼のおかげで知ったお名前。
卵の入っていないオムライス、卵不使用の衣の揚げ物
さて、この日のランチ。
豆腐ハンバーグと味噌カツ御膳、豆腐ハンバーグとおからあげ御膳、全部乗ったmumokuteki スペシャル御膳を1つずつ、そして子は「キッズオムライスプレート」!!!
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卵不使用とは書いてあるものの、お写真も実物も見るからに卵。
ぎぇー! とひとしきり騒ぐ儀式が終わったら、いざいただきます。
卵の代わりというとろとろは湯葉。なるほどね~。おそるおそる口に運びながら、こわかったんだろうね、でもケチャップたくさんつけて食べていました。これはいいね、食べてみたかったもんね。と思って父も母も、食べさせてあげることができてうれしかったり、実は母は涙ぐんだり。すぐ泣く私。
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子は、カツにはまっていました! そうそう。この衣付き揚げ物も外食ではなかなかいただけない代物。おいしかったね!
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いや、やっぱり長すぎる。2軒にてこの回終了。その2へつづく。