うどん麺は卵なくても、卵入り天かすが怖いから

ごはん
吉田のおうどん

富士山が見える山梨県へうどん遠征

富士山の近くまでうどん遠征です。

子どもは一般に、うどんが好き。ということが多いように見える。

蕎麦は、蕎麦アレルギーの可能性があるから、まず安全なうどんから行くのでしょうか。それとも子どもたちには、太さがちょうどいいのかな。

手でつかんで、いっぽんずつ、つるつるっといただいたり。もっと小さな頃には、芋虫くらいの長さにぶつ切りにしていましたっけ。「麺きりはさみ」というのを買って、持ち歩く時代もありました。

これを書いていると、小麦粉アレルギーのお子ちゃんたちごめんね。っていう気持ちでいっぱいになるのだが、さておき卵アレルギーの我が息子。お蕎麦には実は卵が使われていたりすることがたまにあってそれは確かめないと本当に恐怖で、事前下調べができないときにお店に入って訊いて出て来る、といったこともままある。

山梨県の富士山近く吉田のおうどんをいただけるお店にて

おうどんは卵アレルギーに無事なのか

その点おうどんは無事かというと、しっかり確かめないと、お出汁に一緒にかまぼこやなるとを煮ている場合もあって、特に「こどもうどん」とファミレスや回転寿司で用意されているメニューはあまり手を出さない。

あと気を付けるべき点はもうひとつ。うどん麺には卵がなくても、天かすが怖いので、天ぷらを売りとされているお店では要注意。自分たちが注文しなくても、うっかり飛んできそうな天かすは避けて通りたい。

というわけで、シンプルに美味しいおうどんを探せばよいのではないか。というところに行きついた。

天ぷら衣に卵が入っている場合、天かすはもちろん避けるべきもの

吉田のうどんは硬くてコシが強くキャベツが載っている

今週は、美味しいうどん食べに行こう! と山梨県の富士吉田市「吉田うどん」へ。

富士吉田は、名物とあって、おうどんの専門店がたーくさんある。

日本一硬い!? とコシを誇るおうどん。お店によってアレンジはそれぞれだが、基本は甘辛に煮た馬肉やキャベツをトッピングする。えっおうどんにキャベツ?! と思うが、これが実によく合う。初めて吉田うどんを食べに行ったときは、おうどんの器にはみ出しそうなキャベツの山盛りと、文字通り老若男女がずらっと大盛り!を召し上がっているのを見て、面食らったもの。そんなに美味しいのか!! と席に着く前からわくわくしたことを覚えている。

キャベツ・ニンジン・馬肉の載った、白須さんの吉田のおうどん

今回は、メニューや投稿された写真やらを念入りに調べて、天ぷらを置いておいででない! と見立ててお電話したところ、ありませんよとお答えいただき、おうどんのシンプルな原材料も教えてくださった、白須うどんさんへ。

富士吉田市の観光ガイドサイトに載っていた比較によると、特徴は以下のとおり。

【麺】  かたさ5 こし5 太さ3

【汁】  醤油ベース

【具】  キャベツ・ニンジン・馬肉

【薬味】 自家製

素材もシンプルならメニューもシンプル

素材もシンプルなら、メニューもシンプル。

かけ、つけ、肉かけ、肉つけ。以上。

美味しいおうどんで勝負、なのだ。

おうどんの横面が、角張っていて、見るからに硬そうだな。とわかる。訊いてみたら硬いとのこと、1本も長いとのことだった。はさみかなにかあるか伺ったところ、包丁で切ってきてくださると、若い女将さんのような方が快く受けてくださった。

子どもが食べやすいように包丁で短く切ってくださったおうどん

お店は満席、活気ある中、お忙しくてもにこやかに接客いただいて、ああお人柄なんだな。と思った。お店の方皆さん楽しそうに動いていらした。

どんとお皿に盛られたおうどんがやってきた。大人の分を取り分けるのではなく、子ども用にも一皿少なめに注文してみたが、それでもしっかりとした量だ。まあ残せば私たちが食べるからいいか。と思いきや、これがまあ、もう、息子が夢中になって食べていた。程よい塩味が小麦の素の味に馴染んで、汁なくてそのままでぱくぱくいただけてしまう。

箸を使い、最後は手づかみで、ずっと食べ続けていた。

わたしはといえば、おうどんもお蕎麦も冷たくしたコシのある麺が大好き。汁に、麺の先だけさっとくぐらせて、あとはお口の中で味わう。

肉うどんのつけ汁、お出汁だけでももちろんおいしい

お肉もすごく美味しかったのだけれど、あまりのおうどんの美味しさに、お肉はなくてもよいくらいだった。こちらの白須うどんさんのもうひとつの特徴は、細目に刻んでしなっとした、茹でキャベツと人参。そこへ「おからみ」と名のついたお味噌のような「すりだね」を少し垂らしていただくと、いくらでも食べることができる。

おからみ、と呼ばれるすりだね 止まらない絶妙な味

こちら調べてみると、少しの間お休み期間があったそうで、その後に内装をリニューアルして二代目の方が再オープンさせたとのこと。あまりにおうどんが美味しいので話しかけてしまった。かたーいおうどんは、手の甲を使い、たくさんたくさん力を込めてこねているそう。奥で男の方が作業しておいでだったが、ご店主だろうか。

息子が大きな声で「おいしかったです!」と言えて、みんなにっこりほっこりして、ごちそうさまでした。

この日以来吉田のおうどんを特集する冊子が大好きで、いまもずっと読んでる

また別の日に別のおうどん、卵不使用天ぷらかき揚げ付きで!

この原稿を書いて文章だけアップしてからだいぶ時間が経ち、その間にまた吉田のうどん遠征したのでお店を追加しておきます。

また行ってきたということは、また調べてたということです。今回は、天ぷらにも卵の入っていないお店を、片っ端からお電話して見つけました。

山中湖への1泊旅行の初日に立ち寄った門々利うどん(かがりうどん)さんは、かき揚げに卵を使っていない! ヤッタ!!! うっしゃ!!! とぱーっとお空に虹がかかったようにうれしかった電話口での確認時。

友人家族とこちらで待ち合わせとした夏休みのある1日。吉田のうどんは一軒家のご自宅をそのまま使って食堂のようにしておうどんを出す、というのがスタイルというか始まりとのこと。なので大きな看板もなく玄関口は、おじゃましまーすと言いたくなるようなこあがりで、その引き戸の外に開店と同時に人が入ったり並んだりしている。

一軒家の玄関のような入り口をくぐっておじゃましまーす

お目当てのかき揚げうどんを、さらに厨房まで再確認に行く。たぶんだいじょうぶ、というお言葉をいただき、「たぶん」ではなくて「絶対」が欲しいわたくしは食い下がって、過去にお電話でお話ししたこと持ち出して、ようやくご認識いただいてご確認いただけた。あーよかった、子に無事お昼をFeedできる。

シンプルなメニューに驚くほど安価なお値段、それに反比例した山盛りのおうどんが運ばれてくる。

やまもりのおうどん、吉田のおうどんならではのコシの強さ

お味噌よりおしょうゆが強めの出汁がしっかりとした味のおつゆだった。周りを見渡すと、地元のみなさんも温かいおうどんを召し上がっている率が多い。

いちばん定番と思われるかけうどん

子とわたくしはいつものとおり、冷たいおうどんに申し訳程度におつゆを付けて、この小麦とほんのり塩の味がするおうどんをいただく。

シンプルなお出汁は温かで味が濃いめ

そしてかき揚げ。保育園の給食では出たことがあるそう。外食でいただく初めてのかき揚げ。食べさせてあげることができてうれしかった。最初は野菜の塊とつなぎが織りなすかき揚げの仕組みと格闘していた子であるが、気が付いたら手を油にしてぺろっと平らげていた。美味しかったんだね、良かったね。

手づかみでわしゃわしゃいただいた、初の外食のかき揚げ
驚くほど安価でシンプルなメニュー

ほり端うどんさんも、2022年8月後半のお電話の時点では、天ぷらに卵不使用とおっしゃっていた。例のごとく万が一の予備候補店をいくつか持っておくという我が家。それなりに調べるから、せっかくなのでお訪ねしておうどんいただきたいと思うのですが、今回はほかの家族も一緒の旅行だったので、さすがに2日連続似たようなおうどんは子供たちもつまんなかろう。というわけでみんな大好きピザに行ってまいりましたが、それはまた別の回に書きましょう。

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