注意: 2022年からのアーカイブです。アレルギー表示は新しい情報をお確かめください。
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「3歳の息子と」とサブタイトルを付けている「旅するアレっ子ごはん」ですが、書き始めた当初から時間は流れ、息子は現在4歳となって、アレルギー対応生活もわたしたちなりに進化していっています。
既製品を食べる前には、必ず一緒に成分表示の確認をします。原材料を一緒に読み上げるのです。
息子は「卵」という漢字を覚えて、自分でその食品に「卵」が入っているかどうか、最低限の確認をできるようになりました。

これまでお世話になっていた医師から紹介され、アレルギー研究をしている病院へ通うようになり、現在わかっている情報を得て、選択肢を広げることもしています。
過去にいくつかの病院で聞いてきたことや行ってきたことに差があったりもして、そこは、一番そばで毎日見てきている自分たちがいちばんよくわかっているから、最終的には情報をもとに自分たちで取捨選択、判断するものだと考えています。

それでも、多くの症例を扱ってきている専門の方にお話を聞いていただくのは、親としても安心感がありました。

初診では誤食の経過をつぶさに報告する機会があり、どれだけ危なかったかということを医師に認識いただいて、親も再認識し、治療を行ってゆくことになりました。
息子は重度のアレルギーであるため、命に危険があるのです。
では生命に関わらなければ良いのか? という問いにはノーです。
少しの反応であっても子の身体に、予定外の害が出ることは、つらいものです。
身体もたいへん、気持ちももちろん。そのあとに計画していたお出かけの予定などすべてが変更になることにもなります。

それから、新しいものを食べることへの気後れ。
そりゃあそうだ、とも思うのですが、一方、食べず嫌いはもったいない。
慎重にならざるを得ない食生活が習慣になるのだとしたら、食べることだけではなく行動すべてにおいて、慎重すぎて臆病になる性質をも形成し得るのです。
だからアレルギー対応とは、食品ひとつの話ではないのですね。
さて新たな病院で、負荷試験を行いました。

これまで2つの病院で行って、アナフィラキシーを発症した負荷試験。今回は初めてのお泊りの入院での実施となりました。

上述の「慎重」とは真逆なのですが、なぜか、息子は、負荷試験を嫌がらないのです。
どうやら卵の黄身は、彼にとって、美味しかったらしいのです。
その後にやってくる、発症の苦しみと結び付けることなく、好奇心が勝っていて、ここは良かったと思うところ。

今回の検査は、身体に取り入れることのできる限界量を知る、という、少量からの摂取だったのですが、なんと発症せず。
どんな長い一日になるのかと思っていたら、明るく元気な入院でした。

同室に入院していた女の子と仲良くなりました。
小学生のお姉ちゃんで、明日には一緒にお絵描きしようね、いうそのセリフにも息子は嬉しくて仕方なく、翌日も朝から張り切ってそわそわ。

前置き長かったのですが、わたしが今回書きたかったのは、この出会いのことだったのです。
アレルギーそのものや、検査についての細かなことは、また別の機会に。
旅するアレっ子。
旅行やホテルが大好きな4歳児、初めての病院で眠る、入院。というテーマでこんな回もありかと思って。
食べたものは、卵。

発症しなかったので
やっと食にありつけることのできた「軽食」も、ひときわおいしかったそうです。

無事に食べることができた夕飯はこんなかんじ。

お腹が空いていて完食でした。
アレルギーのための入院でかつ病院なのだから大丈夫、なはずでも、出てきた食事はまずすみずみまで確認する癖がついているので、猜疑心を閉じ込めて息子に食べさせる前に母の「毒見」。
この入院をきっかけに母も改めて考えることもあり
どうしても書き残しておきたかったのは、ほかのアレルギーについての考察でした。
先の同室の女の子は、ピーナッツアレルギーだそうです。
そして、我が息子と同い年の妹ちゃんがいらして、卵と大豆のアレルギーを持っているのだそう。

大豆アレルギーは、筆者にとってNewでした。
もちろん存在は知っていたのだけれど、これまで深く考えたことがなかったかも。
隠れ卵と同じように隠れ乳は手ごわいと思っていて、さらに上をゆくのが粉で舞ってしまう小麦なのかも、とおうどんとパン率が多い我が家は思ったりしていたのですが、大豆か!
日本の食卓では、多くお醤油とお味噌が味付けに使われている。たとえばいまの息子との外食の際には、食べないだけではなく、テーブルや椅子にかすが残っていないか注意深く確認したり拭いたりしているが、どーんとテーブルにお醤油置いてあるよね。と思うと、なかなか強敵だ、とも思った次第です。
我が家は、子が食べられるものを探して見つけて嬉々として与えているうちに、甘いもの好きにさせてしまった。と別の記事にも書いたことはあるけれど、彼女のお家も同じだそう!
わかります~!! とご姉妹のお母さまともお話しし、当事者同士の共感で、実は母の方も一気に親しみが湧いてしまったのでした。

その夜は、息子のベッドの横で簡易寝具に横たわりながら、大豆を抜いたおやつや食事について頭を巡らせていて、だからこれを書かずにはいられなかったとつながっています。
だってさ、わたしたち家族は、困ったら最近はヴィーガンに逃げたりしている。でもヴィーガンって大豆多用。
だから、だから、ほんとうに、ひとそれぞれなんだよね。と大基本を再確認しています。
ヴィーガンが動物性のものを食さないのだとしたら、わたしたちは本当はお肉やお魚は食べている。三大アレルゲン不使用スイーツがカテゴリーとしてちらちら検索結果に出て来るけれど、乳はわたしたちは大丈夫。代わりによく使われている豆乳クリームだと、こうして食べられない子が居るんだということ。

カシューナッツのミルクってすごくクリーミーで、卵入りプリンを食べられない我が子のために、わたしはなめらかでコクあるカシューパンナコッタというデザートを作ることがある。これはゼラチンを使わなければヴィーガンでもある。でもナッツアレルギーというのが存在しているから、皆が食べられるわけではない。
さらにこのゼラチン。豚肉が原材料だから、アレルギーもそうだし、ヴィーガンとは言えなくなるし、宗教的に豚を食べない方々もたくさんおいでだ。

こう書くと卵アレルギーの話から薄まってくるように見えるし、最後は「みないろいろある!」とまとめると人生の話になってしまうので、ちょっと手元に話を戻したいのですが、ほんとうは、心から、みんなが食べることを選べる環境にあればよいのにと思っているのです。
もっともっと選択肢が増えればよいのに、と思っているのです。
そのために理解をするということ、知識を、特別なことではなく均一ではないそれが普通のことなんだという教育を、もっと、もっとね。
さて、退院した翌日、台湾のヴィーガンのお店に行きました。

ここで見つけた卵なしパイナップルケーキ!!! これには卵もピーナッツも大豆も入っていませんでした。


急いで買って帰ったので、その場での「母の毒見」ならず、美味しいと確認できた頃にはすでにお店から遠く離れた後でした。

が、わたしは、それぞれのアレルギーを持っているちびっ子たちが、並んでこのパイナップルケーキを食べる姿を想像して楽しくなっていたのでした。

あ、パイナップルアレルギーさえなければね。

しばらくわたしの大豆アレルギーなら何食べられる? はつづきそうです。

